2009年10月7日水曜日

框の設置

玄関側の框は、曲がった桧を設置しました。愛川タイルさんはタイルが本職ですが木工技術もずば抜けてます。石張り工事そして外構の張り工事は、帳場専門の職人さんだったので、こんな町屋の現場に来てくれない方なのです。これも無垢板でつくるダイニングテーブルセットを探していて10年ほど前から知り合って、現場で仕事をしてもらうようになりました。
大工工事も少しできる職人のエキスパートです。基本を極めておられるので理屈は同じなので大変、仕事を観察させてもらえるだけでも勉強になります。CADなどを使わず現場たたき上げはこの方のことをさすと思います。

日曜日は朽木で喫茶店を奥様と気分転換で経営されて、工房も近くにあり暇があると得意の木工品を朽木の道の駅で販売もされてます。鯖街道を朽木(福井方面)へ行かれる時は一度立ち寄ってみてはどうですか?木の話でもちきりになると思います。http://www.eonet.ne.jp/~morifuku/ 





リビング側の薪ストーブを設置する場所は桜の框を設置しました。切ると桜餅の葉の香りがするのです。しかし、木目は欅のように美しくないです。当然広葉樹なので硬さあります。大体床の間に使用されています。(張り物の集成材が大半です)これは山に常に行っているからこそ手に入る材料です。またこれが欲しいと言って買いに行くと相場が上がるので仕入れのタイミングは、材木屋が売り相場の時に買えば利口に買えます。設計士が主導の施工はイメージで材料を探すので当然、買い相場になるので、売る方はここぞとばかしに値段を吊り上げてくるのです。それがイメージ通りであれば尚買うに決まっているから足元をみてくるのです。
当然、材木屋もいいモノだと言ったところ売れてナンボの世界なので当然お金がいる時はいいモノを手放す時こそが買いなのです。この駆け引きは当然お互いの信用で成り立っているので、素人が行ったところ、こんな買い方はできない事は理解出来るでしょう。
やはり、価値の分からない方には売らない主義が一番です。ネットの活用しすぎは問題ありだと最近感じているので、横着なことを言うかも知れませんが経験値で言っているのであしからず。
先月のシルバーウィーク中に京都北区の北山杉の磨き丸太をされておられる方が二人「板倉の家」の完成見学会に来られましたが大変国産材の販売数は落ち込んでいるから、もっとこんな家を建てていって欲しいと熱願されて帰られたのですが、本当に民主党政権に変わってもっと内需が循環する仕組みを政府がもっとやってくれれば、今まで考えていた事が本当になっていけばと思う。



  自然のままの形で、厚みだけを合わせて組むので大変熟練を要する技術がいります。框を探す担当は愛川タイルさんで表面仕上げの工程もしてくれます。好きでないとこんなややこしい事は出来ません。設置は「板倉の家」施工2現場目の米田大工さんが納めました。あえて簡単な事を避けてやるから技術力が光ります。大変ご苦労さんでした。桧の框の曲がり具合や大きさは、文句のつけようが無い位バッチリでしたが、材木屋ではほぼどうでもいいモノで売れたら儲けモノの感覚で管理もう一つでr赤身の部分は当然虫食いがないのですが、白太の部分が虫が少し入っているので少し柿渋とべんがらで色をつけようと思ってます。
少し、ブログをサボっていました。また頑張って書きます。