左側の引き戸の向こうは、内玄関で下駄棚や普段の生活に必要なモノ、傘やコートなど毎日使用する為の言わば目隠し的な空間で、収納容量は1坪の面積で高さは2.8メートルの容量があります。
玄関の広さは、框部分入れて4帖半ありますから、自転車や中型バイクなら十分玄関に駐車できます。
内玄関の靴棚です、右側はコートが吊り下げられるようになってます。上部にも大きなモノが置けます。
空間的には十分だと思います。
玄関を逆から見るとこんな感じで明るさや広さは十分です。
リビングに通じる引き戸は、奥様が見つけてこられたアンティークのステンドガラスをはめ込みました。
西日が差すととても、雰囲気がいいです。

リビングの薪ストーブから玄関の方を見るとこんな感じで、玄関~内玄関~リビングは御影石を張っています。自然石は水を吸う働きがあるので夏は涼しく、冬暖かいのは調湿効果があるからです。
薪ストーブの上を見上げるとこんな吹き抜けになってます。

火がある生活は、なぜいいかといいますと昔から火がないと生活できないのと、火があると家族も集うし、みんなが集う中心的な空間にあり人がいつも誰か訪れている家は活気のある家となり、長持ちする家になるのです。
本当ならこの材料は、日の目を浴びる事がなかった、どうしようもない材料ですが最高の場所でこの家の一番の顔として、ご家族と一緒に生活が始まります。これから何人の人の顔を見ていくこの家の番人みたいもんです。
自然素材を探し求めているうちに、伝統的な長持ちしている家はやはり風がよく通りシンプルな構造で閉鎖的でない家が圧倒的に多いという事です。
ダイニングから見るとこんな感じです。
ダイニングから見るとこんな感じ。
この場所からが特等席。
デンマーク製のウエストファイヤーです。
階段から見るとこんな感じ。
和室です。壁は浮造り仕様で杉の凹凸がまた立体感があって、いい感じです。
梅雨時期にクーラーをかけて、薪ストーブを焚くと湿度がなくなりカラッとします。
そして、夏場はガラスの扉を開ければ煙突作用で自然風が自然に家の中に入り熱いこもった空気は外へ自然換気します。直径150ミリの口径があるので、空気の入れ替わり容積を考えると、建築基準法の自然換気口とは比べ物になりません。
五徳を置けばピザやダッジオーブンを使って調理もできます。
子供たちに生活の場で火に慣れさせる事は重要な教育だと思います。
ここの縁の色は茶色です。
蓬莱山を借景して、絵を見ているようです。

和室から入り口戸を見るとこんな感じ。
レトロ照明が、現代版昭和の部屋といったところで私は好きです。奥様のセンスは私の好みで、よくぞ見つけてこられました。
床の間です。リビングと床の間は朽木村から見つけてきた、桜の框です。切ったり削ると桜のいい香りがして、作業中に癒されます。

リビングと玄関廊下の戸を開けると、明るさや通風は文句ないです。
リビングの土間から見ればこんな感じです。


玄関とリビングの引き戸をあけると框が流れるように鎮座しています。あえて角材を使用しないこだわりです。これを据え付けられる為には最低10年の修行が必要です。手間・暇をかけるとつくり手、の心が伝わり、住まい手は大事に使って頂けると思います。
ロフトの床が見えてます。
この空間を見るとだれもが、圧倒されます。一般的なハウスメーカーはこれだけの大空間をつくれば必ず、断熱材の性能がいいとか、気密がいいとかと謳い文句を説明しますが、この家は全く断熱材を使用していませんが、薪ストーブを焚くと本当に快適で暖かいです。それは設計者と施工者と施主様との三者が上手く調和がとれないとできません。
全く、暖房の効いていない状態でこの家に入るとなぜか暖かい空気があるのです。これは、1年を通して作業をしていて感じる事です。最初は断熱材を入れない事をためらいましたが、現在住まわれている施主様の意見から入れない事を決断しました。しかし、200年住宅の仕様は入れないとダメなのでその時は板倉壁を少し内側へ振る事で対処できるのですが、石油製品を極限まで使用しない事が「びわこ板倉の家」のルールなんで、少し違和感を感じます。これも、官僚が決めている事でいま一つ納得できない部分です。
玄関から和室まで廊下で一直線になります。これは夏になれば網戸にしておけば、風の通り道ができ、その流れが他の熱い空気が一緒に引っ張られて出ていきます。このお宅は脱衣場からと二系統の風の通り道を設計に盛り込んであるので、たぶんクーラーのいらない家になっていると思います。
今度は、北山杉の絞り丸太をもっと多用して柔らかさをもっと出す「びわこ板倉の家」を検討中です。
実は、北山杉も先代が植えた絞り丸太が和室の減少で困っていることを、最近買付に行って分かりました。10年前はそうでもなかったのですが、日本の山(産地)はやはり大変なようです。
もっと、活用方法を考え行かなければならないと感じました。
四方無地といって8メートルの30センチ角の柱で節が全くありません。
これも、中千木材(有)の常務さんと私の暗黙の了解で、何も言わずにこんな材料を納入してくれる、粋な計らいです。
来年の夏がどれくらい効果があるか確認できるか楽しみです。


日の出のアンティークのステンドガラスは、私のイメージは日章旗を思い出すのは、おかしいでしょうか?
西日が差すとステンドガラスがよりいっそう、存在感をかもし出しています。
和室の建具が低いのは、鴨居の高さを五尺八寸にしています。それは、骨董の建具がはめられるようになってます。日本中の建具は間取りのため、横寸法が違いますが縦寸法は一緒なので将来、出モノがあればはめる事は可能です。
一応、建具製作をしてもらう時、玄関引き戸から和室まで、ガラス窓の下ラインを合わす依頼はしましたが、ステンドガラスが入った為少しラインは崩れましたが施主様の依頼が優先です。
和室からキッチンへ行く廊下を撮った状態です。
階段の左側は小物棚を製作しました。

丸太や変木を使用すると柔らかさが出るのですが、手間がかかります。
いきなり細い柱が向かい合わせだとつり合いがとれないため、昔の人は夫婦にたとえて家づくりを考えていたそうです。




大黒柱を強調する為に30センチを利用して棚を設けました。FAX付の電話も置けるくらいです。
ユニット洗面からタイル張りで陶器の洗面器に変更
鏡は支給して頂きました。

ユニット式よりも一回り大きいサイズです。
脱衣室から見るとこんな感じ。
ここの、キッチンは高いとよく言いますが、適正価格です。
独特の加工技術と仕上げは他社にないキッチンです。
この会社は、岐阜の関市で刃物も町で納得できます。つまり日本刀がつくれる町です。
最近の家は、技術を売りにせず、設備や機能を売りにしていますが長年技術を売る仕事をしていると、やはり少し手間をかけないといけないモノづくりの方が愛着がわき長く使えると思います。
当然大量生産できないので、高くつきますが末代まで使える思いでみんなこだわり続けてます。
それともう一つの特徴は床とキッチンの隙間があることです。一般的なキッチンは床にべた置きなので、空気が入らない為にカビやダニの温床になっていてしまいやすいのですが、このキッチンは掃除機などで掃除が可能なので衛生的に有利なのです。
「びわこ板倉の家」の約7割はトーヨーキッチンさんのユーザーです。
薪ストーブの火が確認できるのも重要です。
キッチンのワークスペースの広さの違い分かりますか。
一番置くに見えるのが和室です。
薪ストーブ付近から和室の方を見るとこんな感じ。
照明の電線は全て碍子配線で、年配の方や男性の方には大ウケです。
この上に立つと足元からポカポカの空気が通り抜けていきます。ここで昼寝をしたら極楽です。

1階の物入れスペースはここと階段下の2か所です。

それは、杉材を従来の約3.5倍以上の無垢材で仕上げていくからです。この空間に1時間いれば快適さが実感できます。
デッキもあるのでかなり広いです。
暖房は輻射暖房の薪ストーブで必ずこの熱気が大きな吹き抜けの大空間を自然対流を起こすように設計していますから、断熱材がなくても空調を考えいるので快適に一年中生活をしていただけます。
間仕切りや部屋数ばかりを考えて、空調を全く考えいない今の家のつくり方は、快適そうで快適でないです。
24時間計画換気などは電気代がもったいないと言って止めてしまえば全く役にたってません。
間仕切りをするから、計画換気みたいなアホな建築基準が設けられたのは、シックハウス症候軍の役所の逃げ法律でF☆☆☆☆の規格も基準値以下の設定なので微量空気中に放散しているのです。
現在のマンションみたいな気密がいい空間で生活された方が、ある日突然シックハウスになった方も最近完成見学会に来られました。
棚板は、杉の羽目板(30ミリ×135ミリ)で取り外せて枚数も使い勝手によって取り外せます。
上の段は枕棚です。
3Dシンクと言ってシンクにまな板や水切り棚がスライドする溝が加工してあります。
この形状はトーヨーキッチンだけで、4D(4段)まであります。
突然の来客でもこの下へ隠せば全く生活感漂わすことなく応対できます。
大空間」なのに暖かい。
今が戦後日本の山に植えられた杉や檜をもう一度大量に住宅建築で消費することなのです。
そうすれば、二酸化炭素の循環どころでなく、お金の循環もしだすから外需頼みの景気より確実に豊かな生活がおくれるのです。
本業が鉄工所なんで、薪ストーブの設置も全て施工します。

階段の上部から下部を見ればこんな感じ。
2階の廊下にも手洗いがあります。小さなお子さんがいらっしゃいますから夜中には必要なアイテムです。手洗い、うがいもしっかりできます。
2階へ上がったところのホールです。
2階の吹き抜けは四方から1階のリビングを見下ろせて、どこにいても人の気配が分かります。
2階でもこの空間です。
明るさも十分。
木製の便座を支給して下さいましたが、便座が少し足らないですが子供さんがウンチをするのにはちょうどいいです。
ご主人さまの書斎ルーム(パソコン部屋)窓からは蓬莱山が眺望できます。
キャットウォークから見た感じ。
2階の書斎から見た感じ。
ウォークインクローゼットの中はこんな感じ。
キャットウォークの下から見た感じ。
夜になると、浮造りの床の間が照明で凹凸が非常に杉の板目の特徴が出てまたこれが、ナイスです。昼間はなんだ~と思っていましたが、照明の当たり具合いで非常に特徴ある壁に変身です。
廊下の明かりが和室のガラス障子に漏れた感じは本当に癒しの空間です。
ロフトは3ブロック(4.5帖)が寝室、吹く抜け上部、子供室あります。
部屋として十分使用できる広さです。
ここで、サマーベット置いて薪ストーブと冬な柔らか日差しで昼寝は最高です。
完成見学会の時試しましたが、本当に熟睡するくらい気持ちいいです。
よくこんな質問をされます。
木に塗装をしないのですか?
しません。
なぜ?
国産杉材でそれも、赤み材だから・・・
この説明は、現地の徳島で材料を見ながら説明をさせてもらいます。
実は、みなさんの塗装をしなけらばならない木を使用しているからです。
お手頃価格の材料は全て外国の材料で、日本みたいに高温、多湿で梅雨がある環境下で育ってない木でつまり、とても雨に弱い木を塗装しなくてはと思うのです。
醤油の樽、酒の樽全て杉製です。杉は雨(水)に強く赤み関しては、天日でしっかり乾燥すれば狂いや反り、曲がりや虫の食害には非常に強く、雨ざらしで全く塗装しなくても、グレー色(タンニン成分)に変色してきたら全く問題がない事を知らない方がほとんでです。
本来の木の家はメンテさえ一般的にしていれば非常に、ライフサイクルコストがかからないのが、国産無垢材で建てる家です。
本当に、いい材料をいい施工で仕上げると、こんな感じになるともっと知って頂きたいので頑張ってコメントさせて頂きました。
最近、仕上げだけを国産杉材を使って仕上げている、施工現場は数多く見かけますが、躯体から全て乾燥がしっかりできた材料で施工は日本国中探してもまだ少ないと思います。
現在、新建材を使用すれば確かに目先のコストは安く感じられますが、それを考えていくうちに「板倉の家」になぜかめぐりあう事ができました。
それまでは、重量鉄骨で新j建材を駆使して建てていたのを全くの180度の方向転換でしたが、建築の自然な考えを突き詰めれば、伝統構法や自分が建てる地域の建材を駆使するのが一番長持ちすることが、自分の目で確かめ現地の方の熱いお話を聞いたりして納得しました。
少しでも多くの方に民の家(民家)を普及する為に、活動しています。
「びわこ板倉の家」を高く感じると思う方は、どしどしメール下さい。決して高くない適正価格です。じっくり徳島へ案内させて頂き説明させて頂きます。
「住まいを四寸角で考える」-板倉の家と民家の再生 筑波大学教授 安藤邦廣著を読めばよく理解していただけると思います。
この八屋戸のびわこ板倉の家の見学は事前に連絡頂ければ、見せて頂ける事は可能です。
びわこ板倉の家 アイアンワークス Feクラフト 川島 輝
TEL 077-581-0006
E-mail info@biwako-itakura.jp
まで、ご連絡下さい。
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