2009年7月31日金曜日

屋根が大方のりました

ガルバニウムの瓦棒は日差しを反射するので夏場の施工は大変暑いです。休憩をしながらトップライト廻り以外大方葺けました。

加締めの工程がまだこれからあります。




昼から少し暑くなりましたが、一日中曇天でした。
ひと段落で廻りから、1階、2階と全てを掃除しました。
家が広いのはいいですが、掃除をするのも結構大変です。二人でしっかり1日掃除でキレイになりました。
来週アルミサッシの取り付けや中間検査を受ける段取りをアクシスさんに連絡しました。水曜日が検査日の予定です。
配管パックの施工も大方でき、来週は電気工事の配線工事も始まります。
今日の夜中に徳島へ6日のリビング主催の夏のフリマに今年も参加するのですが、M邸さんのトラックに廃材を載せてもらう予定が材料が多すぎて載せられなかったので、土日の1000円の料金で行けるので、せこく嫁のビアンテを借りて朝の3時に出発します。トラックで行けばたくさん載るのですが、普通車しか割引がないのでしょうがないです。
ほ一人寂しく往復530km走ってきます。
車で一日最長距離は900km、バイクなら600kmまでは全然平気です。
しかし、一人なんで退屈です。



2009年7月30日木曜日

エアコンの中にいるよう

朝から屋根の瓦棒(ガルバニウム)の材用を屋根に上げる為クレーンがくるので上の駐車場へトラックを止めて現場に来る途中の琵琶湖の美しさに圧倒です。本当にこんなところで生活できるのは何事にも変えがたいものだと思います。
色々な現場を見ましたが、私は今までで一番だと思います。生活の便利さや子供を大きくするならこんな環境がベストだと思います。いつも良く耳にする「JRびわこ線の沿線で駅まで徒歩20分以内」毎日この風景を見ながら通学・通勤ができる事は大変羨ましいかぎりです。

蓬莱山の緑と山のガスと雲と青空です。こんなショットはなかなかないです。気持ちよすぎて朝からハイテンションになります。琵琶湖と山が一度に見れて贅沢この上ないです。


同じ屋根材でも、カラーベストの1/3の重量しかありません。


こんな感じで屋根が葺けていきます。

少し夏の空になってきました。
板金屋さんも今日は風が心地いいので仕事がはかどります。しかし本当なら地獄の屋根の上の作業になります。
熱中症にならないよう適当に休憩お願いします。
防火認定の仕様で柱の両側に燃焼を遅らす添え木を打ち付けないといけないので全ての柱の両側に打ち付けます。

横胴縁を打ち付けてると中間検査を受ける段取りで現場は設備関係の工程に移ります。今回のM邸は大きいので、人工が多く入れているので早く進んでいます。暑い時はだらだらと遅れがちになるのでこの手法が現場を進める秘訣です。当然コストも早い分かかってきますが、これも予算の中で現場管理をする一つのやり方で、現場に一日中ついて人の動きを見張らないとこのようにはいきません。現場人間でズーッとやってきたので目で見て判断しないと気がすみません。
自分も仕事をしながら全ての人の動きを見ながら、次の次の段取りをしないとダメなので家へ帰ったらお風呂へ入ってご飯を食べて寝るの繰り替えしです。
しかし、ある程度追い込めばゆっくり時間をかけて仕事ができるので建て始めから2週間の辛抱です。

昨日は不快指数150%と言いたくなるような湿度であったが今日はまるで嘘みたいに朝から爽やかであった。まるで今日の風はエアコンの風みたいに心地良かったです。










2009年7月29日水曜日

木摺貼りと玄関下屋組

板倉の壁に縦に直交して24ミリ×158ミリの杉板を土台から梁(1F)梁から梁(2F)を柱から柱の間に隙間なくCN50釘を一枚の羽目板に対して千鳥で2本打ちが規定です。家の外周全てを張るので釘の数量は半端じゃないです。





玄関と真ん中がバルコニーで右がパーゴラ兼デッキです。家らしくなってきました。


板倉は高さを抑えていますので切り妻の家でもバランスがいいです。
明日は、中の間仕切りの耐力壁用の木摺貼りですが、ここは910(柱芯々寸法)なので4枚でOKです。また写真で説明します。
しかし、もう7月末なのにまだ梅雨が明けません。湿度の高い不愉快な暑さはバテます。




2009年7月27日月曜日

また、雨模様

昼前に雨が止み、慌てて野地板(飛板)を貼り夕方に貼れたら雨がポツポツと降ってきて、あとはザァッーと警報が出るほど降ってきました。なんとか煙突とトップライトの開口もできました。

※なぜ飛板というと昔は杉の野地板は瓦葺きが主流で防水紙なしでこの上に杉皮をのせて土を上げて瓦葺きをしていました。その時の野地板は杉の有効利用で曲がったものも全て使用するために隙間が相手も施工OKでした。隙間があいているので(材料が飛んでいる状態)「飛板」という名前で呼んでいます。今は隙間なく貼ります。(仕上げ部材の為)
お昼前まで結構雨が降っていたので木摺り24ミリの厚みで158ミリ幅を外周全てに貼ります(防火・断熱・耐力壁)

板倉の壁は水平の状態で落し込んでいます。それに直交して柱から柱の間に5枚CN50釘を羽目板135ミリ幅に千鳥で2本づつ全ての羽目板に釘を打ちつけます。
これで筋違いがいらなくなるのと防火が認定がとれています。私の所では徳島県の断熱データをもとに断熱材は一切入れない方向で施工しています。夏涼しく、冬暖かいのは「板倉の家」だからハッキリ入れなくても大丈夫と言えます。
入居して実際ここで住まわれたら今迄の家が本当におかしく思えてきます。




また木の家に戻りました。
明日は木摺貼りの続きですが雨が心配です。
梅雨明けはどこへ行ったでしょう。




2009年7月25日土曜日

通気用桟打付け


この桟の上にもう一度野地板(飛板)を貼ります。




夕方は少し早めに仕事を切り上げて、お施主さんを招いて上棟お祝いとご苦労さん会をさせてもらいました。

これはお施主さんと職人さんとのいい交流の場となり、いい流れ(いい仕事)をつくる最初の顔見世興行的な意味で私のお節介です。


昨日、上棟して射熱シートの上に通気層を設けるための桟の打付けです。またまた雨模様で60×30の杉製の桟が通気用の部材です。この層を設けるだけでも夏場の屋根の温度はかなり違って効果がある事は、確かです。


無事に棟を納めさせて頂きありがとうございました。


おめでとうございます!

2009年7月24日金曜日

やっと上棟できました!

この写真は棟が上がる一歩手前の様子です。棟が上がる様子(一番高い所)を上棟といいましてこれをお祝いするのです。滋賀県ではこの棟を受ける地棟を大黒柱の上に組み上げて、地松の曲った太い材料を使って技術の高さを自慢する変な家自慢があります。古民家には大きな曲った梁が多用されているのはこのせいです。滋賀県の北部では積雪が多いので欅の柱と地松の梁で構成した建物や総欅づくりの建物が多いです。湖西でも材料が豊富にあった頃は、このような建て方が主流でした。 クレーンの無い時代は近所や親戚中で建てていました。このころのお施主さんは大変な心配りがないと家が出来ない一世一代の大仕事なのです。つまり家を建てる代に当たる大変誇り高き世代の人なのです。

一般の軸組工法では屋根垂木は寸五角(45×45)か寸五の寸八(54ミリ)ですが四寸角の大きさがあります。5.5メートルの一本ものの乾燥材です。クレーン作業を一度で2本吊りでスピードアップ。棟に立つと9メートルほど高さがあるので目線では10メートルを超えているので、琵琶湖が良く見えます。

12センチ幅の上を歩いているのですが、墜落したら怪我ではすまない命がけの仕事です。見習いの頃は簡単には立って歩けないですが、慣れたら歩けるようになります。



正面の垂木が組めた状態

午前中で何とか屋根の格好になりました。



15t車二台の材料もこれだけになりました。
30ミリの厚みの野地板を張っている様子

片側の屋根の流れの距離で5.6メートル




遮熱・透湿・防水シートを張ります。この上にまた通気桟を打ちつけてからまた四分(12ミリ)の野地板を張ります。そしてまたアスファルトルーフィングを張ります。つまり二重に防水層があるので、何十年か後は雨対策の仮設工事なしで、屋根の葺き替えができます。 http://www.fukuvi.co.jp/recommend/shanetsu_04.php




家の形になりました。明日は玄関の下屋とバルコニーを組むとほぼ外観は出来上がりです。
これで雨が降っても大丈夫です。開口(窓)が多いのですが建物が大きいので結構暗い感じになってます。ロフトがかなりとってあるのですが、一番いいロフト部屋にはトップライトが必要な感じなので、明日お施主さんに確認です。

















2009年7月23日木曜日

夏本番!

朝から蓬莱山はスッキリ見え雲と空は夏景色。

板倉パネルを一枚、一枚入れていきます。これでも手間がかかるのに前は一段一段羽目板を入れていたので、もっと時間を有しました。これもコストダウンの1つです。


ロフトの階でつまり三階部分はこんな感じです。

大黒柱と小黒柱がニョッキリ屋根階に突き出ています。人と比べると太さが分かります。

長ホゾ(四寸)つまり120mmで在来工法のプレカットは一寸で30mmしか出てません。長い分仕事のペースは落ちますが、組み上がれば強度は抜群です。両引きボルトは穴を開けて貫通させます。手の込んだ細工で組むのも大変なのです。
普通はホゾが30mmなので金物の補強でもたすのですが、長ホゾで込栓と金物の両方で補強なので、かなり強度は上がります。

琵琶湖もキレイに見えてこんな現場は、ないです。かなり暑いですが景色と心地よい風が通り抜けて最高の気分で建て方です。私は一番過酷な材料の玉掛け作業でたまに上へ上がって写真を撮ってはリフレッシュです。




このように、クロスしている梁に束が長ホゾになっていてボルトか貫通しているので絶対割れなければ抜けません。



母屋を入れて始めたのですが少しプレカットの様子が変。



今回から、新しいプレカットマシンになったのですが、うちの現場では初です。機械は間違いなくプログラム通りに動いているのですが、ハイテク機ゆえにこういった不具合はつきものです。どこかに原因があるのですが案外人間のケアレスミスがほとんどです。
今回のM邸さんから新しい1億円以上している機械で加工なのですが、板倉の家用の別注機だそうです。先々週見に行って来ましたが本当にいい機械です。手加工もいいですがコストを抑えて伝統構法を住宅に取り入れるにはやはり機械化は必須です。
ナンボでもかかっていいからという方はほとんどいません。民家とは一般的な家でないとなりませんし、こういった形で伝統構法を後世に繋ぐ事も必要です。
手刻みと言って全く機械は使用していないかというと必ず使用しています。ですから機械化は必要です。

明日は上棟できますが、それから雨の心配がないところまで施工して上棟にしていますので、予定通りの土曜日が本当の上棟になると思います。
























建方はこんな天気をイメージして工程組みしていたのでやっとこの感じが普通である。今日は昨日の曇天とは違う夏空で、建方日和でした。