2009年7月24日金曜日

やっと上棟できました!

この写真は棟が上がる一歩手前の様子です。棟が上がる様子(一番高い所)を上棟といいましてこれをお祝いするのです。滋賀県ではこの棟を受ける地棟を大黒柱の上に組み上げて、地松の曲った太い材料を使って技術の高さを自慢する変な家自慢があります。古民家には大きな曲った梁が多用されているのはこのせいです。滋賀県の北部では積雪が多いので欅の柱と地松の梁で構成した建物や総欅づくりの建物が多いです。湖西でも材料が豊富にあった頃は、このような建て方が主流でした。 クレーンの無い時代は近所や親戚中で建てていました。このころのお施主さんは大変な心配りがないと家が出来ない一世一代の大仕事なのです。つまり家を建てる代に当たる大変誇り高き世代の人なのです。

一般の軸組工法では屋根垂木は寸五角(45×45)か寸五の寸八(54ミリ)ですが四寸角の大きさがあります。5.5メートルの一本ものの乾燥材です。クレーン作業を一度で2本吊りでスピードアップ。棟に立つと9メートルほど高さがあるので目線では10メートルを超えているので、琵琶湖が良く見えます。

12センチ幅の上を歩いているのですが、墜落したら怪我ではすまない命がけの仕事です。見習いの頃は簡単には立って歩けないですが、慣れたら歩けるようになります。



正面の垂木が組めた状態

午前中で何とか屋根の格好になりました。



15t車二台の材料もこれだけになりました。
30ミリの厚みの野地板を張っている様子

片側の屋根の流れの距離で5.6メートル




遮熱・透湿・防水シートを張ります。この上にまた通気桟を打ちつけてからまた四分(12ミリ)の野地板を張ります。そしてまたアスファルトルーフィングを張ります。つまり二重に防水層があるので、何十年か後は雨対策の仮設工事なしで、屋根の葺き替えができます。 http://www.fukuvi.co.jp/recommend/shanetsu_04.php




家の形になりました。明日は玄関の下屋とバルコニーを組むとほぼ外観は出来上がりです。
これで雨が降っても大丈夫です。開口(窓)が多いのですが建物が大きいので結構暗い感じになってます。ロフトがかなりとってあるのですが、一番いいロフト部屋にはトップライトが必要な感じなので、明日お施主さんに確認です。

















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